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特集

新学期と子どもの心境

活気ある学校の雰囲気

入学、進級でお子さんそれぞれが新しい学校生活がスタートしました。

私の娘二人も中学校、小学校と始業式を迎え、次女は、中学校へは行かず、当スクールへ登校し、三女は小学校へ登校しました。

3月に引っ越しをしたので、三女においては始業式が転校初日で、事前に学校側から、「始業式は保護者も一緒にお子さんと登校して欲しい。」とのことでしたので、娘と一緒に登校しました。

桜の花びらが舞う校門の前には、お子さんを学校へ送った保護者の方、出迎える職員の方などがいらっしゃり、春らしくとてもにぎわっている印象があり心が躍るような感覚がありました。門をくぐってそのまま校長室で待機することになっていましたので、部屋のなかで待っていました。

私たちのほかに、2名の転校生とも合流して待っていると、廊下から「おはようございます!」という先生の大きな掛け声とともに、子どもたちの声が揃った「おはようございます!」という大きな挨拶が聞こえ、学校にしかない活気づいた雰囲気が伝わってきました。

娘と一緒に待機をしていたのですが、担任の先生との顔合わせをさせていただき、仕事の都合もあったので式には出席せず、時間となったので仕事に向かわせていただきました。

職場に向かう道すがら、ある親子の姿が見え、「学校へ行きたくない!」と抵抗しているお子さんを、一生懸命引っ張って連れていく親の姿を見ました。

親と子のそれぞれの複雑な心境

活気ある学校の雰囲気と、学校へ行きたがらない子どもとのギャップに複雑な気持ちが沸いてきました。

新学期が始まる日、子どもにとっても親にとっても、この特別な日を、みんなそれぞれどのような想いで迎えたのだろうと思いました。

特に、学校へ行きたがらない子を持つ親にとって、

  • 初日だけでも学校へ行けたら、この後の学校生活がスムーズに迎えることが出来るのではないか。
  • 新しいクラス、同級生に会うと気が変わるのではないか。
  • 過去をリセットし新たな学校生活を始めて欲しい。

など複雑な想いが入り混じているのかと思います。

子どもにとっても、春休みが終わりいよいよ学校が始まるとなると、どこからともなくやってくる緊張感、不安、恐れなどが沸いてくるのではないかと感じ、この場では言い尽くせない、それぞれの親の心境、こどもの心境があると思います。

実は、親も子も立場は違えどもそれぞれに苦しい胸の内があり、なかなかそれがお互いに通じ合うことが難しく、困難さを感じているご家庭が多いのではないのかと感じています。

親子を取り巻く環境も、昨今のコロナ禍によって、周りの支援をする距離が遠くなり、それぞれの家庭の問題として自分たちで何とかしなくてはならないような状況に陥っていたのかも知れません。

コロナ禍が開けようとしている現在、世間一般的に謳われている「子どもの健全な育成」による学校、地域、行政の支援が本当の意味で必要となり、「教育とは?」が本当の意味で問われているのではないかと思います。

当スクールが出来ること

私たちがまず一番初めに大切にしている、子どもや親に出来るサポートは、

「自分を大切にする」ことです。

学校へ行きたがらない子どもたちにとって、ずっと誰かに抵抗を起こし、心も体も疲弊している子たちを見てきました。

疲れた自分を癒し、「自分はここにいてもいいんだ!」と思えるような居場所と、心のよりどころによる安心感。

そして、子どもたちを支える親にとっても、ひとりで悩まず、みんなで一緒に子育てを考える場が必要です。

子どもも親も共通して、「自分を大切にする」そのことで、こころの安心を覚え、それが次のエネルギーへと繋がります。

全てひとりで抱えず、頑張らず、こころの重荷をおろしてみてはいかかでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。