公立高校から、通信制の高校へ編入した話
本日、知り合いの紹介で、電車で2時間掛かるところから、3年生の女子高生が「まるんと」に来てくださいました。
現役高校生ではありますが、すでに起業されていて、これからどうやって情報発信し、人と繋がっていけばいいのかという話になりました。
ところが、現役高校生ではあるけれども、公立高校から通信制へ編入したところや、高校を一旦辞めたときの不安に襲われた話、周りの友だちと価値観が合わなくなってきたことなどが、わたくしの長女と同じような心境をたどっており、共通する部分が多いと感じました。
彼女を通し、今の10代の子どもたちが抱えている悩みをお伝えしようと思います。
やりたかったことが、出来なくなってしまった
2020年新型コロナウィルスの大流行の影響により、当時、高校1年生で残り1か月で終わろうとする3月に休校宣言が発令され、大阪府下の学校は全て休校になりました。
休校になる以前に、感染拡大が徐々に広がりを見せる中、本当は春休みを利用して韓国へダンス留学を切望していており、自らバイトをして貯金をしていたのにも関わらず渡航すら出来なくなってしまった娘は、「しょうがない」と自分には言い聞かせてはいたものの、残念で本当に仕方がなかったようでした。
新学期が始まっても、休校が続く中、学校からは高校2年生の新しい教科書を使って課題を出され、わからないところは飛ばしてもいいと指示はあったものの、膨大な課題に向かいながら何とも言えないストレスを感じていました。
家族みんなが自宅にいてる中、特に長女と話す機会が多かったのですが、
「ダンス留学をしたい!だけどこの状況じゃ無理!」
泣きながら訴え、悲観する娘に、私自身、応援はしたいけれども状況はとてつもなく困難であり、なんと声を掛ければいいのか本当にわからず、母娘共々、言葉では表現しにくい苦しい感じが漂っていたように思います。
親として何ができるのか?
たくさん自問自答しました。
私がどうこう出来る状況ではない。けれども、娘の将来はいったいこのコロナ禍でどうなっていくのか?と考えると、親としても不安しかありませんでした。
当時、先が見えない状況で、どれぐらいで収まってどうなるのかも、マスコミの報道を見て判断しようとすると、さらに不安に襲われてしまう…
しかし、親が不安でいると子どもも不安を感じてしまうので、不安を排除するためにテレビを観ることは止めて、今ある現実、娘の心に向き合おうと思いました。
もしかしたら、私の固定観念を捨てることも必要なのかも?
「中退は、ダメ!高校は行くべきだ。」
と、どこかで思っていたと思います。やっぱり、高校受験のために塾に通い、合格に向けて勉強をがんばったその努力はどこへ行くのかと思っていたのです。
しかし、ストレスいっぱいで暗く沈んで思い悩む姿を見ていると、彼女に何かを求めるよりも、まず自分が変わるほうがいいのではないか?と思ったとき、私自身の固定観念を捨ててみよう!そう、ふと思いました。
そのとき、はっと気がついたのが、「彼女を苦しめているのは、もしかしたら母親である私かも」と感じたのです。
思い切って許可を出す
彼女の部屋へ行き、学校の話をしました。
いつものように、思いつめた表情で、「このままでは自分の時間が無くなる!」と泣きながら訴えてきたとき、
「もういいんじゃない。やりたいことやりなさい!公立高校に拘らず、通信高校へ変わればいいじゃない!」
そう、伝えたときパッと顔色が明るくなり、
「そうやんなぁ!通信に変わればいいやん!」と言ったあと心が晴れたようになっていました。
今思うと、実は心のどこかで通信に変わりたい気持ちがあったけど、親に切り出しにくかったのかも知れなかったのかもと思いました。
しかし、まさか母親から自分が思っていたことを切り出されるとは思っていなかったようで、あのとき一瞬で晴れた表情は、今でも忘れらません。
きっと、一瞬で「辞める!」という決断が出来たのから、善は急げでその日のうちに父親へ「公立高校から通信高校への編入したい」という旨を伝え、改めて家族の同意のもと彼女は新たな道へ進んで行ったのだと思います。
自分で決めたら早い!
『公立高校を辞め、通信高校へ行く』という許可は、私が後押ししましたが、実際に高校を辞めて、次の学校を見つけたの娘本人でした。
公立高校へ退学を申して出たのも、通信高校を決めて願書を取り寄せたのも娘本人です。
あっという間に手続きを終わらせ、私は最後の授業料の清算のため学校へ行っただけで終わりました。
新たなステージに向かう彼女が、次にやって来る苦難がやって来ようとはそのときは思わなかったと思います。
どのような苦難がやってきたのかは、次のブログでお話ししようと思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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