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まるんと・ゆるっとコラム

子どもたちが抱える心の問題

リアルな子どもたちの心

直接関わるからこそ見えてくる子どもたちの心

私たちは日々、子どもたちやその親はもちろん、今までさまざまな方の悩みや相談を聞くことがあります。

私自身、民間ではありましたが、心理カウンセリングの勉強と民間資格を取得し、心理カウンセリングを20年間近く行ってきました。
多くの場合、過去のトラウマや傷を癒し問題解決を図るのですが、その際、過去の傷を引き起こした出来事や状況について詳しく話しを聞くと、幼少期、青年期に傷ついた体験が多く、その体験からトラウマや心の傷の原因となっていることがほとんどでした。

スクールを運営してからは、子どもたちの抱えるトラウマや心の傷は、そう古い過去ではなく、まさに現在、直面している問題として起こっている場合もあり、リアルな子どもたちの胸の内がひしひしと伝わり、心の問題を聞けば聞くほど、知れば知るほど、現在、子どもが抱える心の問題は、多岐にわたり、かつ複雑な傾向があると感じおります。

代表的な心の問題とは?

4つ挙げて見えてくる心の問題

では、さまざまな問題の中から、今、子どもたちがどのような心の問題を抱えているのか、代表的なものではありますが、いくつか挙げてみようと思います。

1.不安やストレスによるもの
  • 家庭のトラブル(虐待、両親の不和、兄弟間のトラブル、貧困など)が原因によるもの。
  • 学校のトラブル(いじめ、友だちの人間関係によるもの、担任の先生との不和、テストの点数やスポーツの成績など)が原因によるもの。
2.学習障害やADHDなどの発達障害によるもの

学習障害やADHDなどの発達障害を抱えている子どもたち。これらの障害によって、家庭や学校など社会生活に支障が出ている現状があります。

3.虐待やネグレクトによるもの

虐待やネグレクトなどの過酷な家庭環境に置かれている場合、この原因によって引き起こす心の問題はとても深刻です。それ以外の周りの大人や環境(祖父母などの親戚、保育園、幼稚園、学校の先生)による虐待・体罰のニュースも取り上げられています。

4.統合失調症やうつ病などの精神疾患によるもの

遺伝的要因や幼少期からのストレスなどの原因により、統合失調症やうつ病などの精神疾患を抱えている子どもたち。

上記以外にも、天災、事故、子どもや親の病気、離婚、親の自殺などによるものもあり、ここでは全てを伝えきれないほど子どもたち心の問題が存在しています。
また、これらのことは子どもたちだけの問題には留まらず、大人である私たちにも通じ、老若男女問わず人々の心の問題として存在し、社会問題にまで発展しているといっても過言ではないと感じております。

当事者にしかわからない心境

子どもにしかわからない、親にしかわからない心境

問題にずっと目を向けてしまうと、辛さやしんどさを感じ苦しみしか残らないと感じてしまいます。問題から逃れたい、ラクになりたいと思うのが人の心理ではないのでしょうか。

特に当事者であればあるほど、その子どもにしかわからない心境があり、また子どもを支える親自身にも、その親にしかわからない心境があると思います。

子どもであれば、学校へ行かなくなったり、暴れたり、不安、心配、不眠などの症状が出るであろうし、
親であれば、愚痴、不平、不満が出てしまったり、ストレスを感じて、つい批判的なことを子どもへ言ってしまうことがあると思います。

私自身も、二人の娘が思春期外来を受診した際、一人が自閉症スペクトラムと診断を受け、一人が不安心配症という診断を受け投薬治療も始まり、そのときは正直落ち込みました。

自閉症スペクトラムと診断された娘は、感情のコントロールが出来ず、自分のルールにそぐわないことがあった際、「わかって欲しい!」という気持ちを怒りで表現していましたし、
不安心配症と診断された娘は、小さいときあんなに活発で明るく元気だったのに、「なんで?」という複雑な気持ちがあったので、「これぐらい出来るだろう」という少し批判的な態度を取っていたら、娘から「ママには、この病気になったものにしかわからない辛さがあるんだよ!」と言われ、本人にとって辛い何かがあるんだと、ハッと何かを気づかされたように感じました。

思い返せば、娘たちにとっては、なりたくてなった症状ではなく、何かしら抱えきれなくなってしまった気持ち、受け入れらない状況などがあり、症状や態度、感情の爆発などが表にあらわれてしまい、本当に仕方がなかったことなのだと思います。

当事者にしかわからない深い胸の内、心の奥底にある「真実の自分の姿」は、本人にしかわからないことがあり、周りの人や他人にはどうしても計り知れない気持ちがあるのだと感じます。

ですが、だからといって諦め、希望を失うのではなく、救いの道はあるのです。

親の心の余裕、ゆとりが子どもの心を導く

まずは自分を大切にする

子どもたち自身、心はまだまだ未熟であり、自らどう解決すればいいのか、対応すればいいのかわからないのが現状です。

その現状を打破するのには、まず親自身、心の余裕、ゆとりを持つことで子どもの心を導いていくのではないのでしょうか。

一つの物の見方にとらわれるのではく、ありとあらゆる角度から子どもたちを見て、受け止めていくこと理解していくことが大切なのですが、
それには、まず親自身が、周りの誰かに話を聴いてもらい、受け止めてもらうこと、親自身が今感じていること、考えや気持ちをアプトプットをすることで、気持ちの整理、考えがまとまります。

また、相手からの受け止めや理解された、寄り添ってもらったという安心感があってこそ、心の余裕が生まれ、ようやく人の話、相手からの話が入ります。

まずは、周りの誰かに助けやサポートを求め、気持ちの整理や、考えをまとめ、親自身の心が落ち着いてから、次に子どもたちの心の問題に取り組むことが大切だと感じます。

子どもたちの心の問題を解決するには

代表的な5つの提案

では親の心の余裕が生まれ、子どもの心の問題を実際に解決に向かうためには、どのように対応をすればいいのか、代表的な内容を挙げてみようと思います。

1. 話を聴く、コミュニケーションを促す

とても大切なことは、子どもの話を聴くことです。

一概に「こうだ!」という決めつけや、自分の正しさを主張し、押し付けると子どもの心は閉じてしまいます。また、聴く側の大人も視野も狭くなりがちです。

つい子どもの先の姿が見え、親は判断や分析、アドバイスや方法論などを言いそうになりますが、ここでは自分の考えや捉え方などの価値判断をいったん脇に置き、目の前にいる相手の話を全て聴く姿勢、受け入れる姿勢、寄り添う姿勢がとても重要です。

子どもの抱える問題を理解し、心が開放している状態で、やっと適切なアドバイスが提供できます。

親以外の存在の場合、例えば、学校の先生、地域の人、スクールカウンセラーや臨床心理などの専門の方など、おじいちゃんおばあちゃん、親しい親戚など子どもにとって「信頼できる大人の存在」がとても大切です。

とても難しい面がありますが、明るく朗らかで、受容的、共感的な態度があり、「この人なら自分の話をしてもいい」と思えるような印象を子どもに与えてくれることが大切です。

また、深い話はしなくても日常の他愛ない話や、一緒にゲームをする、本を読むことなど子ども目線でのコミュニケーションを図ることが大切です。お互いの気持ちが通い合えば、その次の適切なアドバイスを提供することへ繋がっていきます。

2. 専門家に相談する

深刻な問題を抱えている場合、医療機関、公認心理士、臨床心理士、スクールカウンセラーなどの専門家に相談することが重要です。現在は、発達外来や児童思春期外来を設置している医療機関もあり、子どもにとって必要な専門的な支援や治療が提供できるようになっています。

3. 社会的支援を受ける

子どもが社会的な問題を抱えている場合、子育て支援センター、ファミリーサポート、児童館、放課後児童クラブなどの公的支援や子ども食堂や、地域の支援サービスや、NPOなど子どもをサポートしてくれる団体があります。

4. 日常生活の改善

心と体は繋がっています。体を健康にすることによって、心が整うことは多々あります。食事、運動、睡眠はとても大切です。
特に不安や心配、ストレスが起因よる不眠は子どもが抱える問題の中でも症状として多く、寝られないから、夜中ずっとスマホを見る、ゲームをして朝に寝るという夜型の生活習慣になっています。

自己管理は、子ども自身が決めて行うことは難しい場合が多いので、第三者からのアプローチ(カウンセリングやコーチングなど)によって、現状の把握やタイムスケジュールを子どもたちと一緒に決め、日常生活の改善を図ることがあります。

5. 家庭や学校での環境の改善

家庭においては、心に問題を掛けていると部屋が荒れてしまいがちなので、部屋の片づけをする、模様替えをするなど形から入っていくことや、親自身が今まで「やいやい」と言っていたことを止め、学校へ行きたがらないことを受け入れる、宿題をしないことを受け入れるなど、子どもの行動全般を受け入れ、見守る姿勢を出すことも必要な場合があります。

学校においては、担任の先生と話し合う、スクールカウンセラーからの支援をもらうことも必要だと思います。ただそれだけではなく、学校自体を変え、フリースクールや、オルタナティブスクール、放課後デイなど子どもに適したサポートや環境を子どもに提供することで問題解決を図ることもできます。

子どもたちの問題で、親として悩むのは当たり前

愛があるから、親は悩む

私たち親は、パートナーと出会い、子どもを生み育んで、今、目の前にある我が子の姿にまでに成長しました。

この世に誕生するまでは、子どもが成長するまでは、我が子に心の問題が起こるとは夢にも思っていなかったと思います。

誰もが、健やかに育まれることを願っていたはずです。

私たち親は、子どもに対する深い愛情や想いがあるからこそ、とても悩みます。
私たち親が、一番向き合っているのは、とても大切な命なのです。

どうか一人で悩まず、一度ご相談ください。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。