公立高校から、通信制の高校へ編入した話②
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公立高校から、通信制の高校へ編入した話 – オルタナティブスクール「まるんと」 (marunt.jp)
公立高校から、通信制に変わった際にやってきた苦難。当時高校2年生の長女の話をお伝えしようと思います。
自由と開放感に満ち溢れた世界からの一変
公立高校にいてる際、テスト勉強、課題の提出物、友だち関係など、いろんな意味でプレッシャーと窮屈感を抱いていた彼女ですが、それらを全て捨て、時間に追われることもなく、先生という存在に管理されることもなく、解放感に満ち溢れて、元気や笑顔を取り戻していました。
きっと、頭の中は辞めた後の想像がたくさん膨らんでいたと思います。
長女にとっては学校を辞めて通信制に行くということは、世の中の誰もが経験することではなく、世間一般的には、一部の人が経験するようなことで、周りにも自分と同じような人間がいないこともあり経験談を聞ける人がいなかったので、緊張と不安とドキドキ、ワクワク感でテンションが上がっていたのかも知れません。
入学の手続きのために動き回り、全ての手続きが終わって1ヶ月を過ぎたある日、長女の妙に落ち込んでいる姿を目に入りました。
不安で仕方がない・・・
「自由になって、改めて何をすればいいかわからない。」
「何から始めればいいのか、わからない。」
彼女にとっては、自由を求めて社会という「大海」に出たはずなのですが、あまりにも大きく広すぎて身動きが取れず、不安だけが襲ってきたようでした。
なぜ不安になってしまったのか、私なりの見解を伝えたところ驚いた顔をしていました。
「あなたの不安は、学校教育という枠組みから解放されたからなの」
「どういうこと?」と聞き返され、
「学校は、ある意味『学校教育』という大きな枠組みがあってその中で、学校生活を送っているの。
それぞれの学校の教育方針があって、それに則って先生からの指導が入るし、勉強や課題が出せれると思う。
それだけじゃなく、学校行事も決まっていて、行事通りに活動は行われるし、委員会やクラブ活動も上からの指示を仰いで動いてやっていると思う。
誰かに指示をもらったり、何か決まった行事をやるということは、学校という枠組みのなかで活動をしていることは、ある意味「安心安全」という世界にいるのと一緒なんだと思う。
けれども、学校という枠組みから「自由がいい!」と思って抜け出たのだから、誰からも指示は無いし、自分でどうすればいいのかやったことないことだから、途方に暮れて不安になるのは当然だと思うよ。」
今の自分に何が出来るか、目の前のことからやっていく
自由であるからこそ、手当たり次第になんでもすればいい!のではなく、
今の自分に何が出来るのか、本当にやりたいこと何なのかを自問自答して、
その内面から湧いてくる想いに素直に、正直になり、目の前些細なことからやっていく。
また、自分にどれだけ「やってもいいよ!」という『許可』を自分自身に与えることが、
とても大切だと伝えました。
答えは自分自身が持っている
子どもは、自分のやりたいことの意思があり、答えをちゃんと持っています。
これは、子どもだけに特化した話ではなく、人は皆、答えを自分で持っています。
親は、第三者的に見えてるので、つい横から言葉を言ってしまいがちですが、
そこはぐっと堪え、子どもを信じて見守り、あとはどれだけ応援出来るかが重要です。
親からの応援は、子ども自身の勇気や希望を与えます。また自分へ許可を与えることに繋がります。
通信制の高校を卒業した今
ダンス留学の実現はまだ出来ていませんが、ダンスの講師として子どもたちに教えられる人になるように、個人で起業し活動するために、経営者の集まりの勉強会に参加して学びを深めています。
また、バイト先のオーナーさんに長女の経緯を話し、ワンルームマンションに住み込みで働いて留学資金を貯金しています。
夢の実現にはまだ道は遠いのかも知れませんが、遠回りが実は近道であったり、まっすぐな王道を歩んでいるのかも知れません。
時が過ぎ、大変だった渦中を過ぎて振り返ったとき、改めて意味や価値を見出せるのだと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。