当スクールでは、学校との連携を大切にしながら運営を行っております。
その中で強く感じているのは、「当スクールにできること」と「学校にしかできないこと」がそれぞれにある、ということです。
当スクールに通う子どもたちの多くは、所属する学校の校長先生や担任の先生、支援の先生などの先生方から大切に見守られています。実際にスクールへ見学に来られたり、子どもたちの様子を直接見に来てくださることも少なくありません。
私たちも学校関係者の方々とお話を重ねる中で、子どもたちの支援について日々悩み、真剣に向き合っておられる姿を見てきました。生徒一人ひとりの状況や、不登校に至った背景までしっかりと理解されていることも多く、その姿勢に深く心を打たれることもあります。
私自身も三人の娘を育てる保護者として、これまで見てきた「学校の姿」と、第三者としてお話を伺う中で見えてくる「学校の姿」との違いに驚かされることがありました。
当スクールにできること
まず、当スクールにできることについてお伝えします。
当スクールの強みは、何よりも少人数であることです。
そのため、一人ひとりを丁寧に把握し、個別対応を迅速に行うことができます。また、時間をかけてじっくりと話を聴くことができる環境があります。
さらに特徴的なのは、学年にとらわれない縦のつながりです。
スクールの中では、年上のお兄さん・お姉さん、年下の弟・妹のような関係性が自然と生まれます。
例えば、家庭で長男として過ごしている子どもが、年上の子の中では「弟」として甘えたり頼ったりする経験ができます。また、一人っ子の子どもにとっては、兄弟姉妹のような関係性を体験できる場にもなります。
かつては親戚づきあいの中で得られていたこうした経験も、核家族化が進む現代においては、貴重なものとなっているご家庭も少なくありません。
年上の子からは、自分より先に経験したことを教えてもらい、新たな気づきを得ることができます。一方で、年下の子に教えることで、自分の経験を整理し、より深く理解する機会にもなります。
こうした関わりの中で、子どもたちは自然と人との関係性を学び、将来社会に出たときに必要となるコミュニケーション力や柔軟な人間関係の築き方を身につけていくのだと感じています。
学校にしかできないこと
次に、学校にしかできないことについてです。
学校の大きな特徴は、同じ学年の子どもたちが集まり、共に時間を過ごし、活動できる環境にあります。
これは学校という場だからこそ実現できる、かけがえのない経験です。
日々の授業はもちろんのこと、運動会や音楽会、遠足といった行事では、同じ目標に向かって仲間と協力し合う体験ができます。
さらに高学年になると、林間学校や修学旅行といった宿泊行事もあり、同世代の仲間と寝食を共にする時間は、この時期にしか得られない貴重な経験です。
また、学校には未就学の頃から続く友人関係や、地域のつながりの中で育まれる関係性があります。いわゆる「幼なじみ」と呼ばれる存在や、長年にわたる友人関係は、学校ならではの大きな価値の一つだと感じています。
不登校という状況の中で、子どもたちが学校に行きづらさを感じていることは事実です。
しかし、その子にとって最善の環境がどこにあるのかは、一人ひとり異なります。
だからこそ私たちは、学校をはじめとしたさまざまな機関と連携しながら、その子にとって必要な経験を積み重ねていくことが大切だと考えています。
そして最終的な選択は保護者の皆さまに委ねながら、私たちは共に悩み、共に考え、共に子どもたちの成長を支えていきたいと願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。