発達に特性のある子どもも、そうでない子どもも、一人ひとり物事の捉え方や感じ方、価値観は異なります。
だからこそ、友だち同士で意見がぶつかる場面は決して珍しいことではありません。
むしろ、それは互いの違いに気づき、自分の思いを伝え、
相手を理解していくための大切な機会でもあります。
もちろん、対立が大きくなり過ぎないよう、大人が仲裁に入ることは必要な場面もあります。
しかし私は、子どもたちの意見がぶつかる瞬間こそ、
「自分の思いを表現する力」を育む大切な機会だと考えています。
「自分はどう思っているのか」
「相手は何を伝えたいのか」
そのやり取りの中で、子どもたちは少しずつ相手との距離感を学び、
どこまで自分の考えを伝えられるのか、どこで譲り合えるのかを経験していきます。
私たち大人は、その対立をすぐに止めるのではなく、
一人ひとりの気持ちを受け止めながら、必要に応じて対話を支えていくことが重要です。
重要なのは、「勝つこと」でも「負けること」でもありません。
お互いの違いを認め、歩み寄れるところを見つけること、
そして最後には互いを責め続けるのではなく、「許し合う」という経験を積み重ねることです。
対立は悪いものではありません。
相手を理解し、自分を理解してもらうための大切な学びの時間です。
そして、このような子どもたちの経験を支えてくださる存在が、保護者の皆さまです。
大人の視点では「トラブル」と見える出来事も、
子どもたちにとっては、自分の気持ちを伝えたり、相手の思いに気づいたり、
人との関わり方を学ぶ大切な経験となります。
もちろん、子ども同士の関わりの中では、葛藤やすれ違いが生まれることもあります。
だからこそ、私たち大人がすぐに答えを与えるのではなく、
子どもたちが自ら考え、乗り越えていく力を信じて見守ることが大切だと感じています。
この考え方を大切にできるのは、保護者の皆さまのご理解とご協力があってこそです。
子どもたち一人ひとりの経験の積み重ねが、人と共に生きる力や社会性を育み、
やがて大きな成長へとつながっていく。
私は、そう信じています。