大阪・豊中市|小・中・高校生
10代・20代のこころの学びと居場所

自分の境遇を分かってもらうということ

子どものことで悩んでいるとき、

「朝、起きられない」

「癇癪を起こす」

「しんどい……と訴える」

「理由は分からないけれど、学校へ行きたくない」

そんな子どもの姿を目の前にして、
親はどうしたらいいのか分からなくなることがあります。

  • 病院へ連れて行く。
  • 学校と話し合う。
  • 療育や支援につながる。

できることを一つひとつ探しながら、親として一生懸命に対応している。
それなのに、なかなか状況が変わらない。

すると、

「どうしたら、この子は楽になれるんだろう」

「何が原因なんだろう」

「私の子育ての仕方が悪かったのではないか」

「今までの何がいけなかったんだろう」

そんなふうに、自分自身を責めてしまうことがあります。
そして、苦しみが深くなればなるほど、

「どうして、この子はうちに生まれてきたんだろう……」

そんなことまで考えてしまうことがあるのかもしれません。

それは、子どもを愛していないからではありません。
むしろ、愛しているからこそ、

「何とかしてあげたい」

「この子の苦しみを取り除いてあげたい」

そう願っている。
でも、どうしていいのか分からない。

その無力感や孤独が、親の心を少しずつ追い詰めていくのだと思います。


「分かってほしい」は、わがままではない

子どものことで悩んでいる親御さんとお話をしていると、
私はよく感じることがあります。

それは、

「親自身も、誰かに分かってもらう必要がある」

ということです。

もちろん、

  • 夫や妻
  • ご両親・親戚
  • 病院の先生
  • 療育の先生
  • 学校の先生
  • 支援機関の方

など、力になってくれる人はいます。
けれど、子どもの支援だけではなく、

「今日も朝から大変だった」

「また学校に行けなかった」

「家ではこんなことがあって……」

「私自身もしんどくなってしまった」

そんな自分の気持ちまで、安心して話せる場所は、どれだけあるでしょうか……

親は、子どものことを心配するあまり、
自分の苦しさを後回しにしてしまいます。

「子どものほうが大変だから」

「私がしっかりしないと」

そうやって、自分の気持ちを飲み込んでしまう。
でも、本当は、

「私もつらい」

「誰かに分かってほしい」

「頑張っていることを認めてほしい」

そう思っていいのです。

「分かってほしい」と思うことは、決してわがままではありません。

子どもを支えている親自身にも、支えてくれる人が必要なのです。


「うちも同じです」の一言に救われる

同じような境遇の人に出会ったとき、

「うちも同じです」

「分かります」

「私もそうでした」

そう言ってもらえるだけで、心がふっと軽くなることがあります。

解決策を教えてもらったわけではない。

問題がなくなったわけでもない。

それでも、

「自分だけじゃなかった」

と思える。

それだけで、人はまた少し頑張る力を取り戻すことができます。
苦しいときに必要なのは、いつも「答え」だけではありません。

時には、

自分の境遇を知ってくれる人がいること。

自分の気持ちを否定せず、受け止めてくれる人がいること。

「あなたは一人じゃない」と伝えてくれる人がいること。

それが、前を向くための大きな力になるのだと思います。


親が元気を取り戻すことも、子どもの支援になる

親の心に少し余裕が生まれると、子どもを見る目も少し変わっていくことがあります。

「どうしてできないの?」

ではなく、

「この子は、今どんな気持ちなんだろう」

と考えられるようになる。

「学校へ行かせなければ」

ではなく、

「今、この子に必要なことは何だろう」

と考えられるようになる。

もちろん、親だからといって、いつも穏やかでいられるわけではありません。

イライラすることもある。

泣きたくなることもある。

逃げ出したくなることもある。

それでいいのだと思います。

だからこそ、親にも支えてくれる存在が必要なのです。


「まるんと」は、子どもだけでなく親御さんの応援者でありたい

私たち「まるんと」は、子どもたちにとって安心できる場所でありたいと思っています。

その子らしく過ごせること。

自分のペースを大切にできること。

小さな「できた」を一緒に喜べること。

そして、安心できる大人や仲間と出会えること。

それと同時に、私たちは、

親御さんにとっても「分かってもらえる場所」でありたい

と思っています。

子どものことで悩んでいるとき、

「こんなことを相談してもいいのかな」

「私の育て方が悪かったのかな」

「こんなことを思う私は、親失格なのかな」

そんなふうに思わなくて大丈夫です。

話がまとまっていなくてもいい。

答えが出ていなくてもいい。

ただ、

「もう、しんどいです」

と話していただいてもいい。

私たちは、すぐに答えを出すことよりも、まずそのお気持ちを聴くことを大切にしています。

「分かってほしい」

その気持ちを、どうか我慢しないでください。

あなたの境遇を分かってくれる人。

あなたの気持ちに寄り添ってくれる人。

一緒に考えてくれる人。

そんな存在を、ぜひ見つけてほしいと思います。

その一つが、私たち「まるんと」でありたい。

子どもたちの安心できる居場所であるだけではなく、

親御さんにとっても、

「ここに来れば、自分のことを分かってもらえる」

「一人で抱えなくてもいいと思える」

そんな場所でありたいと思っています。

子どもの問題を抱えていると、

「この子を何とかしなければ」

と、親は必死になります。

でも、その前に。

親であるあなた自身も、誰かに支えてもらっていいのです。

分かってもらっていい。

弱音を吐いていい。

「つらい」と言っていい。

一人で頑張らなくていい。

誰かに分かってもらえることで、また少し力が湧いてくる。

その力が、今まで苦しかった子どもとの関係や、目の前の問題に向き合う力にもつながっていくのだと思います。

私たち「まるんと」は、

子どもたちだけではなく、

子どもを支えている親御さんの心も、一緒に支えていきたい。

そんな想いで、これからもこの場所をつくっていきます。

ページ上部へ戻る